簡単な加工をするのに必要なGコードを紹介します。
簡単な加工なら7個のGコードを使うだけで加工出来るので、G00からG99まであるGコードを全部覚える必要ありません。
簡単な加工に必要な7個のGコードを簡単に書いていきます。
簡単な加工に必要なGコード7選
G00 位置決め(早送り)
Gコード | 意味 | 使い方 |
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G00 | 位置決め(早送り) | G00 X_ Y_ G00 Z_ |
現在の位置からX、Y、Z、で指令された位置まで早送り速度で移動します。
工具交換後ワークへのアプローチ、次加工位置への移動、ワークからツールを逃がす時などに使います。
- 早送り速度は機械によって違います。
- 早送り速度は操作盤の早送りオーバーライドで調整ができます。
- 機能はモーダルで省略ができます。
- 複数の軸を同時に指令した場合、各軸が最短で移動するので移動経路は直線になりません。
- Z軸の指令はX、Y軸と別に指令すると安全です。
G01 直線補間(切削送り)
Gコード | 意味 | 使い方 |
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G01 | 直線補間(切削送り) | G01 X_ Y_ F_ G01 Z_ F_ |
現在の位置からX、Y、Z、で指令された位置まで直線で移動します。
切削や、早送りではアプローチが危険な時などに使います。
- 送り速度をFで指令が必要です。
- 送り速度は操作盤の送りオーバーライドで調整ができます。
- 機能はモーダルで省略ができます。
G54 ワーク座標系の選択
Gコード | 意味 | 使い方 |
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G54 | ワーク座標系の選択 | G54 G90 G00 X_ Y_ |
取り付けたワークの基準点をG54に設定します。
機械原点からプログラム原点(ワークの基準点)までの距離を、ワーク座標系G54に設定する作業が必要です。
そしてプログラム上でG54を選択します。
ワーク座標系の設定方法はこちらの記事をご覧ください。
G81 ドリルサイクル(もみつけ)
Gコード | 意味 | 使い方 |
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G81 | ドリルサイクル(もみつけ) | G81 R_ Z_ K0 F_ X_ Y_ X_ Y_ G80 |
もみつけ加工に使います。
- Rで指令した位置へ早送りで移動(アプローチ点)
- Zで指令した位置へFで指令した速度で移動(加工点)
- Kで繰り返し回数を指令(K0と指令する事で、このブロックでは加工動作をしなくなります)
- FでR点からZ点までの速度を指令
G83 ドリルサイクル(深穴)
Gコード | 意味 | 使い方 |
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G83 | ドリルサイクル(深穴) | G83 R_ Z_ Q_ K0 F_ X_ Y_ X_ Y_ G80 |
深穴加工に使います。
- Rで指令した位置へ早送りで移動(アプローチ点)
- Zで指令した位置へQで指令した切り込み量、Fで指令した速度で移動(加工点)
- Qで切り込み量を指令
- Kで繰り返し回数を指令(K0と指令する事で、このブロックでは加工動作をしなくなります)
- FでR点からZ点までの速度を指令
G84 タッピングサイクル(右ネジ)
Gコード | 意味 | 使い方 |
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G84 | タッピングサイクル(右ネジ) | G84 R_ Z_ K0 F_ X_ Y_ X_ Y_ G80 |
タップホルダーを使った右ネジタップ加工に使います。
- Rで指令した位置へ早送りで移動(アプローチ点)
- Zで指令した位置へFで指令した速度で移動(加工点)
- Kで繰り返し回数を指令(K0と指令する事で、このブロックでは加工動作をしなくなります)
- FでR点からZ点までの速度を指令(送り速度は回転数×ネジピッチ)
G90 アブソリュート指令
Gコード | 意味 | 使い方 |
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G90 | アブソリュート指令 | G90 G00 X_ Y_ |
加工原点からの距離と方向での移動を指令します。
- 機能はモーダルで省略ができます。
最後に
Gコード7個と言っても使い方まで覚えるのは少し大変です。
最初のうちはメモなどに書いておいて、メモを見ながらプログラムの作成をしましょう。