3Dプリンター用自作エンクロージャー温度の測定結果

3Dプリンターを囲う自作エンクロージャーの効果が現れる時期になったので紹介します。

自分の使っている機械はOriginal Prusa i3 MK3S+ 3Dプリンター (キット) [日本正規品]です。

エンクロージャとは、囲い、包囲、筐体、などの意味を持つ英単語。機械製品の外装、筐体、ケース部分のこと。

エンクロージャー

3Dプリンターを囲うエンクロージャーを使う目的は、寒さ対策です。

3Dプリンターの説明には『プリンターを使用する部屋の温度が20℃以下 にならないように』と書いてあり
室温が低い場所や、風の当たる場所ではプリントが失敗してしまう原因になります。

実際にエンクロージャー無しでプリントしていて反りが発生してしまったり、下層との付きが悪くなる現象がありました。

温度低下エラーの解除

自分の使っている3Dプリンターはベッドの温度、ノズルの温度が13度以下になると運転することができなくなります。

PRUSAのERR MINTEMP

ERR-MINTEMPを解除するには、ドライヤーなどを使ってベッドとノズルを温めます。

3Dプリンターのベッドをドライヤーで温める

3Dプリンターのノズルをドライヤーで温める

14度になるとエラーが解除されるので
解除されるまで温めます。

PRUSAのERR MINTEMPの修正

エラーが解除されたらリセットをして、PREFEATでベッドとノズルを温めて暖機します。

3DプリンターのベッドをPREFEATで温める

材料

エンクロージャーの作成に使う材料はフォーム断熱材

3Dプリンターの自作エンクロージャーに使う断熱材

PLAフイラメントでプリントしたフレームです。

3Dプリンターの自作エンクロージャーにフレームのプリント

断熱材はホームセンターで1,000円程で買うことができます。

スタイロフォームの価格2

フレームは、こちらからダウンロードすることができます。

3Dプリンターの自作エンクロージャーの部品

部品の一部です。

3Dプリンターの自作エンクロージャーに使う部品

ネジで固定して
3Dプリンターの自作エンクロージャーの組立

枠で固定
3Dプリンターの自作エンクロージャーを組立

断熱材を取り付けて
3Dプリンターの自作エンクロージャーに断熱材を取り付け

完成です。
3Dプリンターの自作エンクロージャー完成

サーモグラフィーで確認

本当に断熱効果があるのかサーモグラフィーで確認しました。

22年1月22日8:30に測定したのですが、この時の室温は約4度でした。

赤い部分が多く熱があるように見えますが、
白い部分が1番温度が高く9.7度
暗い青色の部分が1番温度は低く4.2度です。

温度の低い青、緑の部分は壁紙とテーブルの木材で
温度の高い白、赤い部分は断熱材とフィラメントです。

自作エンクロージャーの温度確認

わかりにくいですが上から覗き込んだ状態で測定した画像です。

機械は全体的に6度くらいですね

自作エンクロージャーの温度確認02

全体を囲って1時間運転した画像です。

隙間から熱が漏れていて21.2度くらいになっています。

自作エンクロージャーの効果

上のカバーを外して測定した画像です。
外側の1番低い所は6.9度くらいで、内側の機械は28.4度まで上がっています。
内側は全体的に20度くらいあります。

自作エンクロージャーの効果03

最後に

断熱効果が十分にあるのがわかりました。
断熱材の加工もカッターで切るだけで、フレームも自分で作ることができるので安く簡単に作ることができるかと思います。

熱を扱う機械なので、少し高いですがサーモグラフィーがあると、何気に使います。

  

手で触って温度違うなぁと思うときがありましたが、
実際にベッドの温度にもムラがあります。

プリントする場所も検討する必要がありますね^^;

3Dプリンターのベッド温度

動画

シンギバース用に投稿したYOU TUBEの動画です。