3D CAD/CAM/CAEのFusion360でCAMを使った加工のストックの設定を紹介します。
ストックは、実際の加工に使う材料の設定で、
形状に合わせて寸法や、振り分けなどの設定をします。
このページではボックス形状のストック設定を紹介します。
ストックの設定には
- 固定サイズボックス
- 相対サイズボックス
- 固定サイズの円柱
- 相対サイズ円柱
- 固定サイズチューブ
- 相対サイズチューブ
- ソリッドから
の7種類があります。
固定サイズストックとなっていますが、固定サイズボックスの間違いだと思います。
固定サイズボックス
仕上がり寸法100×100×20の製品で、
原点の設定はモデルの上面中心にします。
緑枠部のストックを選択して
橙枠部のモードを選択します。
モードを選択すると緑枠部にメニューが表示されるので
橙枠部の固定サイズボックスを選択します。
固定サイズボックスを選択すると入力項目が表示されるので緑枠部のモデル位置を選択します。
モデル位置には
- 左サイド(-x)からのオフセット
(Y軸の場合-Y、Z軸の場合-Z) - 中心
- 右サイド(+x)からのオフセット
(Y軸の場合+Y、Z軸の場合+Z) - モデル原点からのオフセット
の4種類があります。
左サイド(-x)からのオフセット
モデルと取り代の位相を端面から設定します。
モデル位置を選択して緑枠部の左サイド(-x)からのオフセットを選択します。
(X軸の場合)
Y軸の場合、バックサイド(+Y)からのオフセット
Z軸の場合、トップ(+Z)からのオフセット
になります。
左サイド(-x)からのオフセットを選択したら各軸の寸法とオフセットを設定します。
仕上がり寸法より大きい数値を設定すると、その半分の数値が自動でオフセットに入力されます。
110に設定したのでオフセットに5が自動入力されました。
緑枠部に寸法を入力します。
入力した寸法は橙枠部で確認ができます。
穴加工など、仕上がり寸法と同じ材料を取り付けて加工する場合には、上の画像のように同寸法を入力します。
取り付ける材料に取り代が付いている場合には、取り付ける材料の寸法を入力します。
(10mmの取り代がある材料)
形状加工など、仕上がり寸法に取り代が付いている材料を取り付けて加工する場合には、上の画像のように材料寸法を入力します。
仕上がり寸法100×100×20に対して
各10mmの取り代を付けて、オフセットを5mmにすると下の画像のようになります。
緑枠部のオフセットを2に設定すると下の画像のように
端面から2mmになり、反対面は8mmになります。
中心
モデルと取り代の位相を中心から設定します。
モデル位置を選択して緑枠部の中心を選択します。
中心を選択したら緑枠部に寸法を入力します。
仕上がり寸法より大きい数値を設定すると、その半分の数値が均等にオフセットされます。
穴加工など、仕上がり寸法と同じ材料を取り付けて加工する場合には、上の画像のように同寸法を入力します。
取り付ける材料に取り代が付いている場合には、取り付ける材料の寸法を入力します。
(10mmの取り代がある材料)
形状加工など、仕上がり寸法に取り代が付いている材料を取り付けて加工する場合には、上の画像のように材料寸法を入力します。
仕上がり寸法100×100×20に対して
各10mmの取り代を付けると下の画像のようになります。
右サイド(+x)からのオフセット
モデルと取り代の位相を端面から設定します。
モデル位置を選択して緑枠部の右サイド(+x)からのオフセットを選択します。
(X軸の場合)
Y軸の場合、サイド(-Y)からのオフセット
Z軸の場合、ボトム(-Z)からのオフセット
になります。
右サイド(+x)からのオフセットを選択したら各軸の寸法とオフセットを設定します。
仕上がり寸法より大きい数値を設定すると、その半分の数値が自動でオフセットに入力されます。
110に設定したのでオフセットに5が自動入力されました。
緑枠部に寸法を入力します。
入力した寸法は橙枠部で確認ができます。
穴加工など、仕上がり寸法と同じ材料を取り付けて加工する場合には、上の画像のように同寸法を入力します。
取り付ける材料に取り代が付いている場合には、取り付ける材料の寸法を入力します。
(10mmの取り代がある材料)
形状加工など、仕上がり寸法に取り代が付いている材料を取り付けて加工する場合には、上の画像のように材料寸法を入力します。
仕上がり寸法100×100×20に対して
各10mmの取り代を付けて、オフセットを5mmにすると下の画像のようになります。
緑枠部のオフセットを2に設定すると下の画像のように
端面から2mmになり、反対面は8mmになります。
モデル原点からのオフセット
モデルと取り代の位相をモデル原点から設定するのだと思うのですが、
中心から設定されてしまいます。
原点やオフセットを変えたりしたのですが変わりがありませんでした。
モデル原点でストックを固定
モデルと取り代の位相をモデル原点から設定します。
橙枠部のモデル原点でストックを固定にチェックを入れると
モデル作成時の原点からストックが作成されます。
今回の原点設定で10mmの取り代がある材料を取り付けて加工する場合
- X軸
幅110 オフセット-55 - Y軸
幅110 オフセット-55 - Z軸
幅30 オフセット-5
で設定すると均等になります。
今回の原点設定で仕上がり寸法と同じ材料を取り付けて加工する場合
- X軸
幅100 オフセット-50 - Y軸
幅100 オフセット-50 - Z軸
幅20 オフセット0
で設定すると均等になります。
相対サイズボックス
仕上がり寸法100×100×20の製品で、
原点の設定はモデルの上面中心にします。
緑枠部のストックを選択して
橙枠部のモードを選択します。
モードを選択すると緑枠部にメニューが表示されるので
橙枠部の相対サイズボックスを選択します。
相対サイズボックスを選択すると入力項目が表示されるので緑枠部のストックオフセットモードを選択します。
ストックオフセットモードには
- 追加ストックなし
- サイドとトップ_ボトムにストックを追加
- すべてのサイドにストックを追加
の3種類があります。
追加ストックなし
ストックを設定しない場合に選択します。
ストックオフセットモードを選択して緑枠部の追加ストックなしを選択します。
追加ストックなしを選択したら設定項目はありません。
緑枠部で寸法を確認します。
取り代のない材料を取り付けるときに選択します。
サイドとトップ_ボトムにストックを追加
外周面、上面、底面でストックを設定します。
ストックオフセットモードを選択して緑枠部のサイドとトップ_ボトムにストックを追加を選択します。
サイドとトップ_ボトムにストックを追加を選択したら各面のストック寸法を入力します。
- ストックサイドオフセット
外周面 - ストックトップオフセット
上面 - ストックボトムオフセット
底面
5のストックを設定すると下の画像のようになります。
設定したら青枠部で寸法を確認します。
すべてのサイドにストックを追加
XYZの+-各面のストック設定をします。
ストックオフセットモードを選択して緑枠部のすべてのサイドにストックを追加を選択します。
すべてのサイドにストックを追加を選択したらXYZ+-各面のストック寸法を入力します。
5のストックを設定すると下の画像のようになります。
設定したら橙枠部で寸法を確認します。
切り上げ
ストックの切り上げ設定をします。
緑枠部の切り上げに寸法を入れて、ストック寸法の切り上げをします。
幅、深さ、高さは25.4で紹介します。
幅25.4深さ25.4高さ25.4で切り上げを1に設定すると
切り上げられて26mmになります。