3D CAD/CAM/CAEのFusion360でXY平面、XZ平面、で押し出し、回転、ねじコマンドを使ったM20×P2.5六角ナットのモデリングの練習作業を紹介します。
スケッチと押し出しを使ってM20×P2.5六角ナットの作成
M20×P2.5の六角ナットです。
図面のPDFはこちらです。
作業手順は
- XY平面の選択
- 2Dでナットのスケッチ
- 押し出しを使って3D化
- XZ平面の選択
- 3D化した面に2Dで面取りのスケッチ
- 回転を使って面取りの作成
- ねじコマンドでM20×P2.5雌ねじの作成
になります。
最後に動画があるので確認してください。
XY平面、XZ平面、YZ平面の選択
正面図をXY平面にスケッチして雌ねじの軸とZ軸が合うようにモデリングします。
六角の平らな面をバイスで挟んで、ねじ加工するイメージです。
スケッチ作成とXY平面を選択します。
2Dでナットのスケッチ
XY平面を選択したら
作成メニューの中にある緑枠部外形ポリゴンを選択します。
外形ポリゴンを選択したら必要な数値を入力します。
緑枠部に六角形なので6
橙枠部に中心から辺までの距離30/2を入力します。
必要な数値を入力したら
水平/垂直の拘束を選択して
辺を一か所選択します。
図面と同じようにスケッチができたか確認します。
ポリゴンのスケッチができたら
中心と直径で指定した円を選択して
原点を中心のΦ17.5(M20P×2.5の下穴径)の円を作成します。
スケッチに問題がなければスケッチを終了します。
押し出しを使って3D化
スケッチを終了したら
押し出しを選択して
ナットの輪郭を選択します。
ナットの輪郭を選択したら
緑枠部を対象に選択
橙枠部の距離に8を入力
(後ほどミラーコマンドをを使うので中心振り分けで作成します)
問題がなければOKを選択します。
3D化したモデルを確認します。
XZ平面の選択
面取りをするための2DスケッチをXZ平面に作成します。
XZ平面と書きましたが、六角の角が横に来る面を選びます。
六角の角が横に来る面がXZ平面なのでXZ平面を選択しました。
XZ平面に2Dで面取りのスケッチ
六角の角が横に来る面(XZ平面)を選択したら
線分を選択して
面取りの形状をスケッチします。
適当な位置に適当な寸法で似たような形で作成します。
(モデルがあってスケッチしにくかったので、モデルから上の方にずらしてスケッチしました)
面取り形状のスケッチができたら
スケッチ寸法を選択して
二つの辺を選択します。
二つの辺を選択したら面取りの角度を入力します。
30を入力します。
面取りの角度を入力したら
緑枠部の原点と面取り形状の角を選択します。
原点と面取り形状の角を選択したら
面取りの寸法を入力します。
原点からの距離30/2を入力します。
原点からの距離を入力したら
一致の拘束を選択して
橙枠部の面取りの角とモデルの角を選択します。
図面と同じようにスケッチができたか確認します。
図面と同じようにスケッチができたら
内側の面取りのスケッチをします。
外側と同じく大体の位置でスケッチしますが、内側が見えないので
画面右側のスケッチパレットにある緑枠部のスライスにチェックを入れて
内側の位置を確認します。
内側の位置を確認したら(目が疲れるので戻しました)
線分を選択して面取りの形状をスケッチします。
面取りの形状をスケッチしたら
スケッチ寸法を使って角度を30度にします。
角度を30度にしたら
原点と辺を選択して数値を入力します。
M20×P2.5の下穴径17.5/2です。
下穴径の数値を入力したら
原点と角を選択して数値を入力
面取り径の21/2です。
同一線上の拘束を選択して
二つの線を選択します。
同一線上の拘束をしたら
画面右側のスケッチパレットにある緑枠部のスライスにチェックを入れて確認をします。
問題がなければスケッチを終了します。
回転を使って面取りの作成
面取りのスケッチが作成出来たら
回転を選択して
面取りに使うプロファイルを選択します。
面などと重なって選択ができない場合
プロファイルにカーソルを合わせて左クリックを長押しすると
メニューが表示されるので、ここで選択をします。
プロファイルを選択したら
緑枠部の軸を選択して
Z軸を選択します。
緑枠部が切り取りになっているか確認をして
面取り形状に問題がなければOKを選択します。
ミラーコマンドを使って面取りを複製
面取りが作成出来たらミラーコマンドを使って反対面に同じ面取りを作成します。
画面下側にあるタイムラインの
緑枠部回転のアイコンを選択して
作成のメニューにある橙枠部ミラーを選択します。
アイコンを選択してミラーを選択したら
緑枠部の対称面を選択して
XY平面を選択して
OKを選択します。
反対面に面取りがされているのを確認します。
ねじコマンドを使って雌ねじの作成
面取りが作成出来たら、ねじコマンドを使って雌ねじを作成します。
雌ねじの作成は2Dスケッチを使わず、作成したモデルの穴を使います。
作成のメニューにある、ねじを選択します。
ねじコマンドを選択したら
ねじになる面を選択して
橙枠部のサイズを20mmにします。
サイズを20mmにしたら
緑枠部のモデル化にチェックを入れてOKを選択します。
確認をして問題がなければ、モデル作成の作業は終わりです。
レンダリングでステンレス鋼に変更
モデルの作成ができたら、レンダリングの外観を使って素材をステンレス鋼に変更します。
橙枠部のレンダリングを選択します。
緑枠部の外観を選択してメニューを表示させます。
メタルのフォルダのステンレス鋼を選択ドラッグアンドドロップでモデルに移動します。
緑枠部に矢印がある場合はダウンロードする必要があるので、矢印を選択してダウンロードしてください。
素材をステンレス鋼にしたら
緑枠部のキャンバス内レンダリングを選択します。
キャンバス内レンダリングを選択すると画像処理が始まります。
進行状況は画面右下で確認ができます。
矢印のところで進行が止まるので、必要に応じて矢印を動かして調整します。
優良が初期設定になっています。
これで今回の作業は終了になります。
停止を押すと元に戻り、モデルを動かすと最初からになりますので注意してください。
3D CAD Fusion360モデリング動画
今回の図面をモデリングした動画です。
最後に
今回は、ミラーコマンドを使って面取りをするために押田氏を中心振り分けにしました。
加工と同じく、作成を始める前に工程が把握できていると作業内容が変わり、作業効率に変化があるかと思います。